お米の防虫には唐辛子が一番有効?

防虫効果と正しい使い方を解説

お米を適切な方法で保存していなかったり、長期間残しておいたりすると虫が湧いてしまうことがあります。お米は虫が湧きやすいため、防虫対策が重要です。お米の防虫効果を高めるアイテムとして、よく知られているのが唐辛子です。本記事では虫を寄せつけない唐辛子の効果と、虫の侵入を防ぐ正しい使い方を解説します。また、唐辛子以外の防虫アイテムや、お米の保存方法についても紹介します。

1. お米には虫が湧きやすい

お米は虫が好んで食べたり、なかに卵を産みつけたりということがあります。買ってきたばかりの新しいお米だからといって、虫がついていないとは限りません。出荷前にすでに卵が産みつけられており、お店に並ぶころには孵化しているということもあるのです。

ここではお米のなかで成長する2種類の虫を紹介します。コクゾウムシとノシメマダラメイガは、お米だけでなくほかの穀物も好みます。小麦粉や乾燥麺、豆などから発生することもあるため、お米に虫が湧いたときはそれらの食品も確認しましょう。

1‐1. コクゾウムシ

体長3ミリ程度の黒い甲虫です。象の鼻のような長い口がついており、米に穴を開けて卵を産みつけます。コクゾウムシは卵から幼虫、さなぎになるまでお米のなかで成長するため、成虫になって外に出てくるまで気づくことができません。

1‐2. ノシメマダラメイガ

体長1センチに満たない小さな蛾です。お米の胚芽部分やぬか層を幼虫が好んで食べます。成虫はお米に卵を産みつけるものの、お米自体は食べません。幼虫はやがて糸を吐いてお米に絡みつけ、さなぎになります。

2. お米の防虫には唐辛子が効果的

お米の防虫効果を高める手段として、昔から使われているのが唐辛子です。なぜ唐辛子が虫を寄せつけないのかを解説します。

2‐1. 唐辛子の防虫効果とは?

唐辛子にはテルペノイド系化合物という香り成分が含まれています。この香りを虫が嫌いなため、お米の容器に一緒に入れておくことで虫を寄せつけないことが分かっています。また、唐辛子はお米と一緒に置いてもにおい移りがなく、安心して使えるのもメリットです。

2‐2. 生よりも乾燥唐辛子がおすすめ

唐辛子は生でも乾燥でも防虫効果はあります。生の唐辛子は乾燥のものに比べ成分の揮発が少なく、防虫効果の持続時間が長いのが特徴です。しかし生のものは水分が多く、お米のなかに入れて放っておくとカビが発生してしまいます。毎日チェックをして頻繁に取り換えるなら生でも問題ないものの、手間をかけたくないのであれば乾燥唐辛子を使った方がよいでしょう。

3. お米の防虫効果を高める唐辛子の使い方

乾燥唐辛子の使用量は、お米5キロなら2~3本、10キロなら5~6本が目安です。お米の入っている容器に一緒に入れておけば効果を発揮します。唐辛子の皮が破れてバラバラにならないように、ティーパックに入れたりガーゼでくるんだりするのもおすすめです。

お米を取り出すときに唐辛子が邪魔になる場合は、容器のふた裏に貼りつけておくのもよいでしょう。乾燥唐辛子の防虫効果は1か月ほどで失われるため、持続させるためには毎月取り換えてください。

4. 唐辛子以外でもできるお米の防虫対策アイテムを紹介

お米によって来る虫を防げるのは、唐辛子だけではありません。唐辛子以外にも知られているアイテムを3つ紹介します。

4-1.ニンニク

ニンニクに含まれるアリシンには虫を寄せつけない効果があります。皮をむかずにそのままお米の容器に入れてください。ニンニクのにおい移りが気になるものの、炊飯することでにおいは消えます。放置しておくとカビが生えるため、こまめな取り換えが必要です。

4-2.ワサビ

ワサビはそのままお米と一緒に容器に入れるか、すりおろしたものをふたの裏に塗っても効果があります。ワサビはニンニクよりもにおいが移りやすく、炊飯しても消えないことがあるため長期使用には向かないでしょう。

4-3.お米専用防虫剤

お店で手軽に購入できるお米専用の防虫剤があります。唐辛子やワサビ由来のほか、炭を配合したものもあり、においが移りにくいように工夫されています。取り換え時期が目に見えてわかりやすい商品も多く、扱いが簡単です。

5. お米の適切な保存方法

虫を発生させないためにも、お米を適切な方法でしっかりと保存する必要があります。唐辛子などの防虫アイテムを入れるだけでなく、日頃の保管にも注意しましょう。

5-1.お米は密閉容器に入れて涼しい場所へ

お米の袋は運搬や陳列の際に破裂しないように、空気を抜くための小さな穴が開いています。虫はそこから簡単に侵入できるため、袋のままで保存するのは避けましょう。お米は密閉容器に入れ、涼しい場所での保存がおすすめです。高温多湿になる時期は、冷蔵庫で保管しましょう。

5-2.容器は清潔にしておこう

使い終わった容器にはお米のくずが溜まります。そのまま放置しておくと虫が発生する要因となるため、こまめに洗って清潔を保ちましょう。容器に水分が残っているとお米の味が落ちたり、カビが生えたりします。新しいお米を入れる前にしっかり乾燥させておくのも大切です。

6. まとめ

唐辛子はお米ににおいや味が移る心配もなく、安心して使えます。しかし唐辛子を入れているからといって、まったく虫が湧かないというわけではありません。保管場所や保存期間、温度にも気をつけたうえで唐辛子を入れましょう。保存にも気を配ることで、安心・安全な美味しいお米をいつも食べることができます。 「有限会社原田米穀」では島根のおいしいお米、仁多米の販売を行っております。「東の魚沼・西の仁多」と言われるほどおいしい仁多米は、豊富な水と質のよい土壌、そして昼夜の寒暖差が激しい島根県仁多郡で栽培されています。 恵まれた土地で育つお米は豊かな甘み・コシ・美しい輝きが特徴です。「米・食味分析鑑定コンクール」で金賞に輝いている仁多米をぜひお試しください。ご注文はオンラインショップのほか、お電話やファックスでも承っております。仁多米のほかにも島根県産のお米を多数取り揃えておりますので、ぜひともお気軽にご利用ください。