島根県は西日本の米どころ!

お米がおいしい理由や名産をご紹介

日本人の食事に欠かせない「お米」は、国内で多く生産されています。北の方の寒い地域を中心に栽培されているイメージが強いかもしれませんが、島根県にも有名でおいしいブランド米があることはご存じでしょうか。今回は、島根県で美味しいお米が栽培できる理由と、名産品を厳選して紹介します。

1. おいしいお米ができる条件

お米は日本人の主食で、食卓に欠かせない食料の一つです。食料自給率が低い日本において、お米の自給率はほぼ100%となっていて、国内で多くのお米が生産されています。米作りの歴史は古く、縄文時代の終わりごろから稲作が始まったと言われています。その後、米は食料としてだけではなく、基本通貨として扱われるようにもなりました。それほどまでに日本国内において重要な農産物であるお米について、まずはおいしいお米を作るために必要な条件を解説します。

1-1. 豊富できれいな水

日本で作られているお米の大半は、水田で栽培される「水稲」です。その名の通り、田んぼに水を溜めて育てるため、米作りにはきれいな水がたくさん必要です。特にミネラルを豊富に含む水が適しています。大きな河川が近くにある地域や、山脈が多く雪解けの水が流れ込むような地域は米作りに適しています。

1-2. 広く平らな土地

水田は田に水を張って作られるため、土地が平らである必要があります。また、田おこし、田植え、稲刈りなど、米作りは大きな機械を頻繁に使います。そのため、土地の広さも重要になります。

1-3. 水はけがよく栄養のある土

丈夫な稲を育てるためには、栄養分を多く含んだ肥沃な土が必要です。これは、米作りに限らず農作全般に言えることですが、米作りにはもう一点、土において重要なことがあります。それは、「水はけのよさ」です。水田は用水路から流れてくる川の水で潤っているため、常に新鮮な水を与えるには水はけが良い土であることが望ましいといえます。
水分や養分を逃さないように保つ保水性と、田の下に水がゆっくりと染み込んでいくような透水性の両方を兼ね備えた土こそが、米作りに最適と言えます。

1-4. 寒暖差の激しい気候

お米のおいしさに欠かせないのが「デンプン」です。もちもちとした食感、しっかりとした甘みのあるお米は、デンプンを豊富に含んでいます。デンプンが多く作られる条件として挙げられるのが、昼夜の寒暖差です。暖かい日中に光合成によってたっぷりとデンプンを作ることができ、涼しい夜はそのデンプンが消費されにくくなるため、米粒の中にデンプンが多く蓄積されることになります。さらに、寒暖差の大きさから自分を守ろうと、よりデンプンを作る性質ももっているため、昼夜の寒暖差の激しさは米作りにおいてとても大切な条件の一つとなっています。

2. 島根県の特徴と名産品

米作りが盛んな地域と言えば、東北や北陸、北海道を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は島根県もおいしいお米の産地として有名です。ここからは島根県について、その特徴や名産品を紹介します。

2-1. 島根県の地形・気候

島根県は中国地方の北部に位置していて、北には日本海が広がり、南には中国山地が連なっています。島根県域の約90%は山地・丘陵地で占められていて、平地が少ないのが特徴です。10月から3月の寒い時期は、日本海からの気流の影響で寒さが厳しくなります。また、降水日数と降水量が多いため、年間を通じて湿度が高くなっています。降水量は平地より山間部の方が多く、梅雨には集中豪雨に見舞われることもあります。

2-2. 島根県の名産品

島根県は、全国の中でも農地に占める水田の割合が高く、気象や土壌の条件も適していることから長年米づくりを農業の主体としてきました。農業生産額を品目別にみていくと、その割合は、米が全生産額の約30%で最も多く、野菜が約16%、乳用牛が約15%、肉用牛が約13%となっています。

3. 島根県産のお米の銘柄3選

「西日本の米どころ」とも呼ばれる島根県では、有名なブランド米も多く生産されています。その中から3つの銘柄を厳選して紹介します。

3-1. コシヒカリ(仁多米)

島根県の有名ブランド米と言えば、仁多郡奥出雲町で栽培される「仁多米」です。品種はコシヒカリで「西日本No.1」と称されるほどの知名度です。実際に、日本穀物検定協会の米食味ランキングで、西日本で唯一「特A」を獲得しています。仁多郡奥出雲町には、おいしいお米作りに欠かせない「水」「土」「気候」の条件がすべて揃っています。花崗岩から湧くミネラルたっぷりの清涼な雪解け水、酪農が盛んなため可能となる堆肥投入による有機質豊富な良い土作り、標高の高さが生み出す寒暖差、そのすべてが仁多米のおいしさに繋がっています。

3-2. つや姫

つややかな光沢と、味や食感の良さが特色の「つや姫」は、山形県生まれの品種です。島根県では、コシヒカリに代わる品種として平成24年から本格生産を始めました。その後、おいしいお米を選ぶ「食味ランキング」において、2年連続で最高評価の「特A」に選ばれたこともあり、高品質のお米として全国に価値が認められるようになりました。

3-3. きぬむすめ

「きぬむすめ」は全国に先駆けて、島根県が奨励品種として生産・普及に取り組んでいるお米で、コシヒカリに劣らない食味に加え、炊飯時の「ツヤ」と「白さ」に優れているのが特徴です。平成18年産から本格的に栽培され始め、コシヒカリに次ぐ島根米の優良品種として市場からも評価されています。
また、栽培しやすく高品質な米を安定的に生産できるという点から、島根県内におけるきぬむすめの作付面積の拡大が推進されています。

4. まとめ

今回は、おいしいお米ができるための栽培条件や、島根県産の美味しいお米の銘柄を紹介しました。島根県はお米の栽培に適した条件がそろった西日本一の米どころです。多くの種類のお米が作られているので、是非一度味わってみてください。
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