島根県の気候は日本海側気候の多雨・多雪!

気候の特徴を解説

中国地方の山陰にある島根県は縁結びの神様の出雲大社や、2007年に世界遺産に登録された石見銀山が有名です。さらに、県の北東部の日本海には隠岐諸島があります。観光名所も歴史遺跡も多い島根県は西日本にありながら、冬は雪が降る地域もあるのです。今回はそんな、島根県の気候について詳しく紹介します。

1. 島根県は山陰地方にある

島根県は中国地方の日本海側の山陰地方に位置しており、東は鳥取県、西は山口県、南は中国山地をへだてて広島県に接しています。県の北東にある島根半島の北方40~80kmの日本海に、島前・島後などからなる、隠岐諸島があります。
島根県は県の面積が6,708 km²、都道府県ランキングでいえば19位の広さです。人口は2021年10月時点で約66.5万人と、日本で2番目に少ない県です。

1-1. 島根県は出雲・石見・隠岐の3地域

島根県は歴史的背景と地理的特性から、東部の出雲地域と西部の石見(いわみ)地域に、日本海に浮かぶ島々からなる隠岐地域の3つの地域に区別されます。
また、島根県の約90%は山地や丘陵地が占めていて、平地は多くありません。県の東側から南側の広島県との県境には中国山地が連なっています。

1-2島 根県は東西に長い

島根県は、日本海と中国山地に挟まれ、東西に長い県です。県の東端と西端の距離は約230kmあります。車で移動すると約4時間かかります。

2. 島根県は「日本海側気候」

島根県は全県的に温暖な気候の県ですが、日本海側に位置していることで冬場は日本海から雲が流れ込みやすく、曇り・雨・雪の日が多くなります。島根県は気候区分では、冬に降水量がピークとなる「日本海側気候」にあたります。

2-1. 温度が高い県

島根県の年平均気温はおおむね12℃〜15℃。年間の降水量は1,600mm~2,300mmとなり、気候の特徴としては、県全体の温度が年間を通して高いところです。

2-2. 松江市は湿度が高い

島根県の県庁所在地、松江市の湿度を示すデータでは、2010年~2019年の平均は75.6%です。この数値は富山市に次いで全国2位の数値で、湿度の高い市です。

2-3. 一年を通して雨が多い

島根県は日本海側気候だけに雨の降る日が多く、2020年の年間降水量は2,015mmで、全国19位です。とくに、梅雨期と冬期に集中しており、梅雨末期には集中豪雨に見舞われることもあります。
また冬期は、北西から吹き込む強い季節風が湿気を運んでくることで、曇り・雨・雪の日が多いという特徴があります。
年間降水日数は148日(2017年)で、約2.5日に1日雨が降ることになり、島根県では古くから「弁当忘れても傘忘れるな」という言い伝えがあるほどです。

2-4. 冬季は豪雪になる地域もある

島根県は冬になると雪が降り、地域によって降雪量に差があります。中国山地の地域は県内でもとくに雪が多く、1m以上の積雪になることもあります。いっぽうで、県西部の海岸部にある浜田市街地では、雪が積もることはあまり多くありません。

3. 島根県の気候の特徴

島根県の気候は、東側に連なる1,000m級の中国山地を背景にして、北西の季節風が吹き渡る日本海側気候で、県の東部にあたる地域は冬期になると多雨・多雪の北陸型に近い気候です。
県西部は比較的温暖ながら、季節風の影響を受けやすい北九州の気候に類似しています。隠岐は日本海独特の海洋性気候です。

3-1. 島根県の四季の気候

島根県の四季の気候を大まかに説明します。3~5月の春季は、気温は太平洋側とほぼ同じで、穏やかで過ごしやすい気候です。6~8月の夏季の日照時間は長いのですが、7月~8月の盛夏の時期でも平均気温は26℃前後でそれほど高くありません。
9~11月の秋季は、太平洋側と比べても気温はほとんど変わらず温暖で、10月は17℃前後の気温です。12~2月の冬季になると沿岸部も気温は下がります。1月~2月の厳冬期は平均気温が4℃ほどです。また、山間部以外はほとんど雪が積もりません。

3-2. 寒暖差がある

島根県の盛夏の時期は平均気温が26℃ほどで、厳冬期は4℃ほどです。20℃以上の寒暖差があります。山間部では寒暖差がもう少し広がります。また、島根県でも地球温暖化の影響で気温の上昇傾向がみられ、熱帯夜が増える傾向です。

3-3. 日照時間は?台風の影響は?

島根県は冬になると、日本海から北西の季節風が厳しく吹くこともあり、漁港や港湾の利用に制約を受けることがあります。また、年間の日照時間は2019年の数値で「1784.9時間」で、全国的に見ればかなり少ない数字です。なお、島根県は西日本にありながら、台風の接近数が少ない県です。

4. 島根県は漁業も農業も盛ん

島根県は四季の変化に対応した漁業も盛んで、日本一の漁獲量を誇る魚介類があります。2019年の実績ですが、ウルメイワシの漁獲量日本一・アナゴの漁獲量日本一・しじみの漁獲量日本一・うなぎの漁獲量日本一と、漁業も盛んです。
また、島根県の気候を活かして、盛んに生産されている野菜があります。2019年実績でみると、キャベツ:6,150t・トマト:3,310t・玉ねぎ:3,240t・ねぎ:2,110tなどの栽培がおこなわれています。
米の栽培も全県で盛んに行われ、島根県が誇る「仁多米」もあり、2021年の米の収穫量は87,500tです。

5. まとめ

島根県の気候を全県単位でいえば、比較的穏やかな気候で雨や雪が多く、台風の直撃も少ない県です。典型的な日本の四季が感じられる県で、海・川・山・平原の自然が残り、漁業も農業も盛んな県です。 自然豊かな島根県ではおいしいお米がとれます。島根県が誇る「仁多米」は、魚沼産コシヒカリに負けないくらい、おいしいお米です。「有限会社原田米穀」は、仁多米の他、島根県のおいしいお米を取り扱っています。お米の専門家「五つ星お米マイスター」が、島根のお米を詳しく紹介していますので、まずはぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。