精米方法とお米の栄養

精米のいろいろ

※毎日食べる「ごはん」だから、体のことも考えてお客様の好みやライフスタイルに合わせて様々な「お米の精米方法」でお米の販売をしています。

精白米

一般に白米といわれるお米でヌカ層(・果皮・種皮・胚芽・糊粉層)を取り除いたお米です。

精米の目的は、きれいで美味しいお米に仕上げる事
  • 食味を落とす不必要な米粒の選別
  • 不純物(・石・ガラス・鉄など)の選別
大切にしてます。

お米の品質(同じ産地品種でも年により気候の変化、刈り取るタイミングにより一定ではない)季節によるお米の変化(新米か古米かなど)や精米時の気温・湿度など経験則に基づいて調整しています。

分つぎ米

ヌカ層を半分取り除いたものを5分づき米といい、7割除けば7分づき米といいます。
数字が大きければ精白米に近く、小さければ玄米に近いということになります。

分づき米の特長
  • 白米に比べ精米によって失われるビタミンB1や食物繊維が多く含まれます。(分づき具合により含まれる栄養価は変わります。)
  • 玄米に比べ白米同様に炊けるので、気軽に続ける事が出来ます。(好みに合わせて分づき具合を選択できます。)
  • お米が持っている香ばしさと玄米食に近い歯ごたえ(3分づき以下)も味わえます。

胚芽精米

胚芽米は、ヌカ層の中で最も栄養素が高い胚芽のみを残し、他のヌカ層を取り除いたお米です。
胚芽を80%以上残して白米同様に白くすることが胚芽精米の基準とされており、特殊な胚芽精米機でのみ加工できます。
じっくりと時間をかけ精米工程に配慮して「胚芽米」は仕上がります。

胚芽米の特長
  • 胚乳部を白くしていますので、白米と同様に炊飯できます。白米と混ぜて炊く事もできます。
  • 胚芽を残していることにより独特の食感があり、お米の甘みが引き立ちます。
  • 胚芽はお米の栄養素を多く含んでいます。ビタミンB群とE群に加え「ギャバ」というアミノ酸も食事の中で自然に摂取できます。胚芽米の詳しい栄養価について
  • 玄米食に比べて胃腸に負担が少ないため、子供からお年寄りまで無理なく食べることができます。

注意

小型精米機で精米圧力を下げ数回にわたり繰り返し精米すると、胚芽米の様なお米に仕上がります。しかし、胚芽が削れ減耗しているため食べ比べると胚芽米の食感とは全く別物で、白米の食感と変わりません。ゆえに、8~9分づき米と同等のお米として認識しています。

精米方法によるお米の栄養比較

ごはん茶碗5杯(750g)を食べた場合の栄養素摂取量比較
※茶碗1杯=150gとした場合

  ビタミンB1(mg) ビタミンE効力(mg) (mg) 亜鉛(μg) 食物繊維(g)
玄米 1.02 5.3 3.8 5700 26.3
5分つぎ米 0.68 1.5 22.5
7分つぎ米 0.60 0.8 18.0
胚芽米 0.75 3.0 1.5 4275 4.5
精白米 0.23 1.5 0.8 4050 3.0

出典:「四訂日本食品標準分析表」「食物繊維准定値表」科学技術庁資源調査会編

上記比較表から、精米の加工方法が変わることにより、お米のもつ栄養面も変わります。
玄米から分づき、白米へと加工が進むことでビタミンや食物繊維などの栄養素摂取量が減少することが確認できます。

また、胚芽米は食物繊維の摂取量が白米に近く、ビタミン群摂取量は玄米に近いことが分かります。