胚芽米の栄養価について

胚芽米の栄養

ビタミンのカプセルをつけたお米

胚芽にはビタミンB群とE群が濃縮されていて、例えるなら胚芽米はビタミンの栄養カプセルを付けたお米ともいえるでしょう。
具体的には、精白米に比べビタミンB1は4倍、ビタミンEは5倍、食物繊維は3倍といわれています。
また、胚芽には近年、特に注目されている「ギャバ」というアミノ酸の一種が含まれており、血圧を下げる効果があるといわれています。
通常の白米と比べてこれらのビタミンやミネラルが多く含まれていることで、胚芽米食は・不眠・イライラなどの感情障害、・めまい・頭痛などの精神神経症状の緩和などにも有効であるとも言われています。

胚芽米と精白米のビタミン比較

胚芽精米の標準成分(精白米との比較) 100g当たり

炊く前 炊いた後
  胚芽精米 精白米 胚芽精米飯 精白米飯
エネルギー Kcal 354 356 167 168
水分 g 15.5 15.5 60 60
タンパク質 g 6.5 6.1 2.7 2.5
脂質 g 2.0 0.9 0.6 0.3
炭水化物(糖質) g 75.3 77.1 36.4 37.1
無機質 mg カルシウム 7 5 5 3
リン 150 94 68 34
0.9 0.8 0.2 0.1
ナトリウム 1 1 1 1
カリウム 150 88 51 29
ビタミン mg B1 0.23 0.08 0.08 0.02
B2 0.03 0.02 0.01 0.01
1.0 0.2 0.4 微量
ナイアシン 3.1 1.2 0.8 0.2
食物繊維 g 1.3 0.5 0.8 0.3

5訂日本食品標準成分表による

胚芽に含まれるビタミン群の働き

ビタミンB1

糖質をエネルギーに変える際、必要とされるビタミン。不足すると脚気病になること言われています。

ビタミンB2

脂質を中心にタンパク質、糖質などを分解し、エネルギーに変換するとても重要なビタミンです。健康的な肌を作る際にも重要な働きをし、口内炎やニキビを予防・改善に効果があると言われています。

ビタミンB6

タンパク質の代謝に不可欠です。発育効果や生殖機能を活性化させるので、発育期の子供たちや妊娠期には、とくに必要です。
健康な皮膚や髪・爪を作り維持する作用があります。

ビタミンE

活性酸素の除去や老化を防ぐ効果があるといわれています。

ナイアシンの働き

炭水化物などの糖質の代謝に必要で、インスリンの合成に欠かすことのできない成分です。

γ-アミノ酪酸・通称「ギャバ」のすごい働き

神経の高ぶりを抑えて、正常な働きに戻す役割を担っています。

「ギャバ」は血圧を劇的に下げる、物忘れやボケ、うつ病などのような精神的な病気にも効果があるといわれています。また、肝機能を正常に保つ働きもあることから注目されています。